世界シェアが伸びている企業を探すAIプロンプト【コピペOK】

AI × 投資
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

前回の記事では、

「世界シェアが高い企業」ではなく、「世界シェアが伸びている企業」を探す

という考え方を紹介しました。

見るのは、現在のシェアだけではありません。

  • 数年前と比べてシェアが伸びているか
  • 市場そのものは成長しているか
  • なぜシェアが伸びたのか
  • 利益やキャッシュフローも伸びているか
  • シェア拡大が一時的か、構造的か

まで見ます。

今回は、

AIに候補企業を広く探してもらい、その後に一次情報で絞り込むための実践プロンプト

を公開します。


最初から「おすすめ銘柄」を聞かない

AIに、

世界シェアが伸びているおすすめ株を教えて

と聞くのは簡単です。

でも、それだと、

  • 出典が曖昧
  • シェアの定義が違う
  • 古い情報が混ざる
  • 企業の自己申告だけを拾う
  • 市場成長とシェア拡大を混同する

ということが起こりやすいです。

だから今回は、

「候補企業を探す」

ことと、

「投資候補として評価する」

ことを分けます。

AIにはまず、

次に調べる企業を見つけてもらう。

その後は人間が一次情報を確認します。


実践プロンプト【コピペOK】

以下をそのまま使えます。

あなたは長期投資のための企業リサーチを支援するアシスタントです。

これから、

「世界シェアが伸びている可能性がある企業」

を探してください。

ただし、目的は投資判断をAIに任せることではありません。

あくまで、

次に一次情報を確認する候補企業を広く探すこと

が目的です。

以下の条件を守ってください。

  1. 「世界シェアが高い企業」ではなく、「過去と比べて世界シェアが伸びている企業」を優先する
  2. シェアの数値が分からない場合は、世界順位・販売数量・海外売上・主要地域でのシェアなどの代替指標も使う
  3. シェアの数字を示す場合は、必ず「何を基準にしたシェアか」を整理する
  4. 売上金額ベース、販売数量ベース、出荷台数ベースなどを混同しない
  5. 企業のIR、統合報告書、決算説明資料、有価証券報告書、業界団体、政府統計など一次情報を優先する
  6. 一次情報が確認できない場合は、その旨を明記する
  7. 推測を事実として書かない
  8. 情報が古い場合は、何年時点の情報かを明記する
  9. 最終的な投資判断は行わず、候補企業の整理までに留める

まず、候補企業を10社程度挙げてください。

それぞれについて、以下を整理してください。

【1. 企業名】

【2. 主な事業】

【3. 世界シェアの対象市場】

例:

・半導体製造装置
・産業ロボット
・衛星データ
・医療機器
・EV関連部品
・物流機器

など。

【4. 過去のシェア】

数字が確認できる場合は記載してください。

例:

2022年:12%

【5. 現在のシェア】

例:

2025年:18%

【6. シェア推移】

過去から現在まで、上昇・横ばい・低下のどれかを整理してください。

【7. シェアの定義】

以下を必ず確認してください。

・売上金額ベース
・販売数量ベース
・出荷台数ベース
・特定製品のみ
・特定地域のみ
・自社推計
・第三者調査

【8. 情報の出典】

企業IR、統合報告書、決算説明資料、業界団体、政府統計など、確認できる出典を整理してください。

【9. 市場成長率】

その市場自体が、

・成長市場
・横ばい
・縮小市場

のどれに近いかを整理してください。

可能なら過去3〜5年程度の市場成長も確認してください。

【10. シェアが伸びた理由】

以下のような観点で整理してください。

・新製品
・技術力
・価格競争力
・海外展開
・生産能力増強
・販売網拡大
・M&A
・競合撤退
・業界再編
・その他

【11. シェア拡大の持続性】

シェア拡大の理由が、

・一時的
・構造的
・判断困難

のどれに近いかを整理してください。

その理由も書いてください。

【12. 売上・利益との整合性】

シェア拡大とあわせて、

・売上高
・営業利益
・営業利益率

の推移も確認してください。

【13. キャッシュフロー】

可能なら、

・営業キャッシュフロー
・設備投資
・フリーキャッシュフロー

を確認してください。

シェア拡大のために無理な投資をしていないかも見てください。

【14. 今後の投資計画】

・設備投資
・研究開発
・海外拠点
・販売網
・M&A
・人材投資

など、今後のシェア拡大につながりそうな計画を整理してください。

【15. 要確認事項】

投資家が一次情報で追加確認すべき点を3つ挙げてください。

最後に、以下の表にまとめてください。

企業対象市場過去シェア現在シェア市場成長シェア拡大理由持続性出典確認

そのうえで、

「次に一次情報を深掘りする価値が高そうな企業」

を5社程度に絞ってください。

ただし、

・株価上昇を予測しない
・買い推奨をしない
・PERやPBRだけで除外しない

ようにしてください。

絞り込み理由は、

・シェア拡大
・市場成長
・競争力
・収益性
・キャッシュフロー
・今後の投資計画

の観点から整理してください。


検索できるAIなら「出典URL」まで求める

Web検索が使えるAIなら、

プロンプトに一文追加しておくと便利です。

各企業について、確認に使った一次情報のURLと資料名、公開日も記載してください。

これだけでも、

あとから自分で一次情報を確認しやすくなります。

ただし、

URLが出てきたから正しいとは限りません。

必ずリンク先を開いて確認します。


一番大事なのは「シェアの定義」

例えばAIが、

A社の世界シェアは30%です。

と答えたとします。

ここで終わらない。

必ず、

何の30%なのか

を確認します。

例えば、

  • 世界全体の売上金額シェア
  • 特定製品の出荷数量
  • 特定地域だけ
  • 特定年度だけ
  • 自社推計

では意味が違います。

同じ企業でも、

資料によって対象市場の定義が変わることがあります。

だから、

数字より先に定義を見る。

これくらいでいいと思います。


シェアの数字が出ない企業も残す

世界シェアを毎年公表する企業は多くありません。

だから、

数字がない=候補から除外

にはしません。

例えば、

  • 世界順位が3位から2位へ上昇
  • 海外販売台数が市場成長を上回る
  • 新工場がフル稼働
  • 主要市場でシェア上昇
  • 競合撤退後に受注増加

などでも、

シェアが伸びている可能性

はあります。

AIには、

「数字がないから分からない」

で止めず、

代替指標も整理

してもらいます。


候補10社から5社へ絞る

最初から1社に絞る必要はありません。

むしろ、

10社くらい候補を出して、そこから5社程度へ絞る

くらいが使いやすいです。

例えば、

A社

シェア拡大は明確。市場も成長。

B社

シェアは伸びているが利益率が悪化。

C社

シェア上昇の出典が古い。

D社

市場は縮小しているが競合撤退でシェア拡大。

E社

シェアはまだ小さいが伸び方が大きい。

こういう違いが見えてきます。

ここから、

次にどの企業のIRを読むか

を決めます。


「持続性」をAIに考えさせる

シェアが伸びた理由はかなり重要です。

例えば、

競合工場が一時的に停止した。

これなら、

競合が復旧すればシェアが戻る可能性があります。

一方で、

独自技術によって採用企業が増えている。

販売網が拡大している。

生産能力を増強している。

こうした理由なら、

比較的持続性があるかもしれません。

だからAIには、

一時的なのか、構造的なのか

を分けてもらいます。

もちろん、これも最終判断ではありません。

「なぜそう考えたか」

まで出してもらいます。


市場成長とセットで見る

候補企業を見つけたら、

市場そのものも確認します。

例えば、

市場成長率15% + シェア拡大

なら分かりやすい。

市場の拡大以上に企業が伸びています。

一方で、

市場縮小 + シェア拡大

も面白いことがあります。

競合撤退。

業界再編。

残存企業への需要集中。

こうしたことが起きているかもしれません。

後者は、

今後書く予定の、

「残存者利益」

にもつながるテーマです。


シェアと利益率を並べる

シェアを取っていても、

利益が出ていなければ注意が必要です。

例えば、

年世界シェア営業利益率
202210%15%
202313%12%
202417%8%
202521%4%

こんな推移なら、

シェアは伸びています。

でも、

利益率は急速に悪化

しています。

価格を下げてシェアを取りに行っているのかもしれません。

逆に、

シェアも利益率も上昇しているなら、

かなり強い可能性があります。

だから、

シェア単独では見ない

というのが重要です。


キャッシュフローも見る

成長企業は、

設備投資が大きくなることがあります。

それ自体は悪くありません。

ただ、

売上は増える。

シェアも増える。

でも、

営業キャッシュフローが伸びない。

借入だけ増える。

という状態なら注意したいところです。

だからAIには、

利益とキャッシュフローの両方

を見てもらいます。


「小さいけれど伸びている企業」を拾う

今回のプロンプトで面白いのは、

世界シェアトップ企業だけでなく、

まだシェアが小さい成長企業

も候補にできることです。

例えば、

3% → 5% → 8%

と伸びている企業。

絶対シェアはまだ小さい。

でも、

3年で大きく存在感を高めています。

こういう会社を、

普通の「世界シェアランキング」では見落とすことがあります。

だから、

シェアの高さではなく、伸び率

も見ます。


最後は一次情報で確認する

AIが候補を5社出してきた。

ここからが本当の調査です。

見るのは、

  • 決算説明資料
  • 統合報告書
  • 有価証券報告書
  • 中期経営計画
  • 会社公式の事業説明
  • 業界統計

など。

そして、

本当にシェアは伸びているのか

を確認します。

AIの役割は、

ゼロから候補を探すところを短縮すること。

投資判断そのものではありません。


世界シェアを「スクリーニング条件」にしすぎない

世界シェアが伸びている。

市場も成長している。

利益も増えている。

それでも、

株価が高すぎるかもしれません。

経営陣の資本配分が悪いかもしれません。

技術変化で競争環境が変わるかもしれません。

だから、

このプロンプトは、

銘柄選びを完結させるものではありません。

あくまで、

企業の競争力が強くなっている兆候を探すための入口

です。


AIに「答え」ではなく「候補」を探してもらう

投資でAIを使うとき、

つい、

「何を買えばいい?」

と聞きたくなります。

でも、

今回の使い方は違います。

市場の中で存在感を高めている企業を探して。

↓

その根拠を整理して。

↓

次に読むべき一次情報を教えて。

ここまでをAIに任せる。

その先は自分で読む。

この使い方なら、

AIの強みである、

大量の情報を探して整理する力

をかなり活かせます。

世界シェアが伸びている企業探しは、

AIを投資リサーチの入口として使う題材として、かなり相性がいいと思います。

タイトルとURLをコピーしました