営業リストを作るとき、
よくあるのが、
業界名で検索して、企業を上から並べる
というやり方です。
もちろん、それでもリストは作れます。
でも問題は、
「その会社が今、営業先として本当に有望なのか」
が分かりにくいことです。
企業数は多い。
でも、
動いている会社なのか。
新しい取り組みに前向きなのか。
予算を使う可能性があるのか。
そこまでは、普通の企業検索だけでは分かりません。
そこで今回は、
展示会の出展企業一覧をAIに読ませて、営業リストを作る
という方法を考えます。
展示会に出る企業には、
少なくとも、
新しい顧客を探したい
自社の商品や技術を知ってほしい
何かしら事業を動かしたい
という意図がある可能性があります。
つまり、
普通の企業一覧よりも、
営業ターゲットの母集団として一段“動いている”可能性がある
ということです。
- なぜ展示会の出展企業が営業リストになるのか
- 営業リストは「件数」より「優先順位」が大事
- まず展示会を選ぶ
- 出展企業一覧をそのままAIに渡す
- AIには「この会社に営業すべき?」と聞かない
- 自社商材との「相性」を見てもらう
- 出展内容から「今の重点」を読む
- 「新商品を出している企業」は優先順位を上げてもいい
- 「新規事業」「海外」「DX」などのキーワードを見る
- 企業規模も見る
- 営業リストに「理由」を入れる
- AIにはスコアリングしてもらう
- A・B・Cでランク分けする
- 「連絡先探し」までやりすぎない
- 営業リスト作成の流れ
- 展示会に出ている=買う気がある、ではない
- 出展企業の「変化」も見たい
- 展示会は営業先探しの「一次情報」に近い
- AIは「企業を探す」より「並べ替える」と強い
- 営業リストは「作る」より「絞る」
- AIで営業リストの「ゼロ」をなくす
- 次回は実践プロンプトを公開する
なぜ展示会の出展企業が営業リストになるのか
展示会に出展するには、
お金も人もかかります。
ブース代。
装飾費。
人件費。
交通費。
販促物。
場合によっては、かなり大きな予算です。
それでも出展するということは、
その企業が、
新規顧客獲得
販路拡大
新商品PR
新規事業
パートナー開拓
などに前向きである可能性があります。
もちろん、
すべての出展企業が営業先として有望とは限りません。
でも、
ただ業界名で検索して出てきた会社より、
今まさに何かを売ろうとしている会社
を見つけやすい。
ここが大きな違いです。
営業リストは「件数」より「優先順位」が大事
営業リストというと、
100社。
500社。
1000社。
と、件数を増やしたくなります。
でも実際には、
誰から当たるか
の方が大事です。
例えば100社あっても、
優先順位がついていなければ、
上から順番に電話するだけになります。
逆に50社でも、
- 自社商材との相性が高い
- 新規事業に積極的
- 展示会で新商品を出している
- 予算を使っていそう
- 意思決定が早そう
という順番が分かれば、
営業しやすくなります。
AIにやってほしいのは、
企業名を並べることではなく、優先順位をつけること
です。
まず展示会を選ぶ
最初に必要なのは、
自社商材と関係がありそうな展示会を選ぶことです。
例えば、
- IT・DX
- 製造業
- 物流
- 医療
- 食品
- 建設
- 人事
- マーケティング
- 小売
- AI
- ロボット
- 半導体
など。
重要なのは、
展示会の規模より、
自社の顧客がいそうか
です。
大きな展示会だからいい、
というわけではありません。
むしろ、
小規模でも業界が絞られている展示会の方が、
営業先として使いやすいこともあります。
出展企業一覧をそのままAIに渡す
展示会の公式サイトには、
出展企業一覧が載っていることがあります。
ここから、
企業名。
出展内容。
ブース情報。
カテゴリ。
紹介文。
などをAIに渡します。
例えば、
- 企業名
- 出展製品
- 業種
- 出展カテゴリ
- 展示会での訴求内容
- URL
など。
情報が多いほど、
AIは企業ごとの差を見つけやすくなります。
AIには「この会社に営業すべき?」と聞かない
AIにいきなり、
「この会社は営業先として有望ですか?」
と聞くと、
かなり主観的な回答になります。
なので、
判断基準を先に決めます。
例えば、
- 自社商材との相性
- 成長性
- 新規性
- 投資意欲
- 展示会での訴求内容
- 顧客層
- 企業規模
- 導入余地
などです。
そのうえで、
各社を同じ物差しで比較
してもらいます。
自社商材との「相性」を見てもらう
営業リストで一番重要なのは、
自社商材と相性があるか
です。
例えば、
自社が営業支援SaaSを売っているとします。
その場合、
展示会出展企業の中でも、
- 営業組織が大きそう
- 新規顧客開拓に力を入れている
- 全国展開している
- 法人向けサービスを扱っている
- 展示会出展回数が多い
企業は、
相性がいい可能性があります。
逆に、
小規模な個人向け商材中心なら、
優先順位は下がるかもしれません。
AIには、
「自社商材がどの企業に刺さりやすいか」
を整理してもらいます。
出展内容から「今の重点」を読む
企業の出展内容を見ると、
何に力を入れているかが見えることがあります。
例えば、
「生成AI活用支援」
を大きく打ち出している。
「新製品」
を前面に出している。
「海外向けサービス」
を訴求している。
「人手不足対策」
をテーマにしている。
こうした情報は、
その企業の今の重点課題を知るヒントになります。
営業で大事なのは、
会社全体の情報より、今何に関心があるか
です。
展示会情報は、
そこが見えやすい。
「新商品を出している企業」は優先順位を上げてもいい
展示会で新商品を発表している企業は、
営業先として面白いことがあります。
なぜなら、
新商品を出すと、
- 営業
- マーケティング
- 販促
- システム
- 物流
- 人員
など、
周辺の課題も出やすいからです。
例えば、
新サービスを出した。
↓
営業資料が必要。
↓
リード獲得が必要。
↓
顧客管理が必要。
↓
営業体制を整える必要。
こうしたことが起きます。
自社商材がその周辺に関係するなら、
営業チャンスになります。
「新規事業」「海外」「DX」などのキーワードを見る
展示会紹介文には、
企業の動きを示す言葉が出ます。
例えば、
- 新規事業
- 新商品
- 海外展開
- DX
- AI
- 自動化
- 省人化
- 生産性向上
- サブスク
- 物流改善
- 人手不足
など。
こうしたキーワードが、
自社商材の課題と近ければ、
優先順位を上げる材料になります。
AIは、
大量の紹介文から、
こうしたキーワードを拾うのが得意です。
企業規模も見る
同じ商材でも、
企業規模によって営業のしやすさは変わります。
例えば、
大企業。
中堅企業。
スタートアップ。
それぞれ、
予算。
意思決定。
導入スピード。
必要な機能。
が違います。
AIには、
- 上場企業
- 非上場
- 従業員規模
- 売上規模
- 拠点数
なども補足してもらうと、
営業しやすくなります。
営業リストに「理由」を入れる
営業リストを作るとき、
企業名とURLだけでは弱いです。
おすすめは、
「なぜこの会社に営業するのか」
まで1行入れることです。
例えば、
| 企業 | 優先度 | 理由 |
|---|---|---|
| A社 | A | 新規事業を強化。自社商材との相性高い |
| B社 | B | 海外展開中。今後の営業体制強化余地あり |
| C社 | C | 業界は合うが、商材との接点が弱い |
これがあると、
営業担当者が、
「とりあえず電話する」
から、
「この理由があるから電話する」
に変わります。
AIにはスコアリングしてもらう
営業リストは、
スコア化すると使いやすいです。
例えば、
100点満点で、
- 自社商材との相性:30点
- 成長性:20点
- 投資意欲:20点
- 展示会での訴求内容:15点
- 企業規模:10点
- 新規性:5点
など。
もちろん、
点数そのものが正しいわけではありません。
でも、
比較するための物差し
としては使えます。
A・B・Cでランク分けする
点数より簡単なのが、
A・B・Cランクです。
例えば、
A
すぐ営業したい
B
情報収集してから営業
C
現時点では優先度低め
という形。
実際の営業では、
このくらいの方が使いやすいこともあります。
「連絡先探し」までやりすぎない
AIを使うと、
担当者名。
メール。
電話番号。
まで全部探したくなります。
でも、
最初からそこまでやると、
かなり時間がかかります。
まずは、
企業を絞る。
その後、
Aランクの企業だけ、
担当部署や問い合わせ先を調べる。
この方が効率的です。
営業リスト作成の流れ

今回の使い方を整理すると、
1. 展示会を選ぶ
自社商材と関係がある展示会を選ぶ。
↓
2. 出展企業一覧を集める
企業名・出展内容・カテゴリを取得。
↓
3. AIに読み込ませる
自社商材の情報も一緒に渡す。
↓
4. 相性を比較する
自社商材との相性。
企業の動き。
展示内容。
新規性。
などを見る。
↓
5. 優先順位をつける
A・B・C。
またはスコア。
↓
6. Aランクだけ深掘り
会社情報。
担当部署。
問い合わせ先。
IR。
ニュース。
などを確認。
↓
7. 営業リスト完成
ここまでやると、
ただの企業一覧ではなく、
営業の優先順位がついたリスト
になります。
展示会に出ている=買う気がある、ではない
ここは注意が必要です。
展示会に出展しているからといって、
こちらの商品を買う気があるわけではありません。
むしろ、
自社商品を売るために出ている。
というだけです。
だから、
展示会出展=営業チャンス確定
ではありません。
あくまで、
動いている企業を探すためのフィルター
です。
出展企業の「変化」も見たい
さらに面白いのが、
前年も出展していたか。
出展内容が変わったか。
ブースが大きくなったか。
展示カテゴリが変わったか。
です。
例えば、
去年は国内向け。
今年は海外向け。
なら、
戦略が変わっている可能性があります。
去年は小規模。
今年は大きなブース。
なら、
投資を増やしているかもしれません。
複数年の展示会情報をAIに比べてもらうと、
企業の動きが見えてきます。
展示会は営業先探しの「一次情報」に近い
営業リストを作るとき、
企業データベース。
検索エンジン。
業界地図。
いろいろ使えます。
でも展示会情報は、
企業が今、何を見せたいか
が出ています。
これはかなり価値があります。
会社概要より、
今の重点が見える。
だから、
営業ターゲット探しの材料として使いやすい。
AIは「企業を探す」より「並べ替える」と強い
AIに、
営業先を100社探して
と頼むと、
普通のWeb検索とあまり変わらないことがあります。
でも、
展示会の出展企業100社を渡して、
自社商材との相性順に並べて
と頼む。
ここでAIの強みが出ます。
大量の情報を、
同じ基準で比較する。
これはAIがかなり得意です。
営業リストは「作る」より「絞る」
営業リスト作りというと、
企業を増やすことに目が行きます。
でも、
本当にやりたいのは、
営業すべき企業を絞ること
です。
展示会の出展企業には、
すでに一つのフィルターがかかっています。
そこから、
さらにAIで、
自社商材との相性。
企業の動き。
成長性。
新規性。
を見て絞る。
この方が、
ゼロから営業先を探すより、
かなり実務的です。
AIで営業リストの「ゼロ」をなくす
営業リストを作ろうと思って、
まず何を検索するか考える。
企業を一社ずつ開く。
会社概要を見る。
また戻る。
次の会社を見る。
これを繰り返すのは大変です。
展示会の出展企業一覧という、
すでに整理された母集団を使う。
そこからAIに、
「誰から営業すべきか」
を整理してもらう。
営業先探しの最初のゼロをなくす。
これは、
LSD worksらしいAIの使い方だと思います。
次回は実践プロンプトを公開する
次回は、
展示会の出展企業一覧と、
自社商材の情報をAIに渡して、
- 商材との相性
- 出展内容
- 新規性
- 成長性
- 投資意欲
- 営業優先順位
- 営業理由
- A・B・Cランク
まで整理する、
展示会出展企業を営業リスト化するAIプロンプト【コピペOK】
を公開します。
営業リストは、
企業をたくさん集めるためではなく、
次に当たるべき企業を決めるために作る。
展示会情報は、その入口としてかなり使いやすいと思います。


