株式投資をしていると、
「割安な会社を探したい」
と思うことがあります。
でも、日本の上場企業は約4,000社。
一社ずつ決算資料を読んで、PERを確認して、財務を調べて……
現実的ではありません。
そこで今回は、AIに割安株探しの「最初の絞り込み」を手伝ってもらいます。
私はAIに投資判断をしてもらいたいわけではありません。
探す作業を任せて、人間が考える時間を増やしたい。
いつものAI秘書の使い方です。
割安株探しには「条件」が必要
「割安株を探して」
これだけAIに聞いても、あまり意味がありません。
何をもって割安とするのか。
まず人間側で条件を決める必要があります。
今回は、清原達郎氏の著書『わが投資術』などで紹介されている考え方をヒントに、
「利益に対して株価が安い」
だけではなく、
「会社が持っている現金などの資産に対して株価が安い」
という視点も加えてみます。
特に面白いのが「ネットキャッシュ」です。
ざっくり言えば、
会社が持っている換金性の高い資産から、負債を差し引いたもの
です。
そして、そのネットキャッシュと会社の時価総額を比較します。
PERだけでは見つけにくい会社がある
たとえば、
時価総額100億円の会社があったとします。
その会社が、負債を考慮しても80億円程度のネットキャッシュを持っていたらどうでしょう。
単純化すれば、
100億円で会社を買うと、その中に80億円近い資産が入っている
とも考えられます。
もちろん、それだけで「買い」という話ではありません。
業績が悪化しているかもしれない。
現金を大量に使う予定があるかもしれない。
本業そのものに問題があるかもしれない。
だからこそ、
まず数字で候補を絞って、その後に会社を調べる。
この順番が重要になります。
ここをAIに任せてみる
人間が約4,000社を調べるのは大変です。
でも、条件を決めて候補を探す作業なら、AIを使う余地があります。
たとえば、
PER
時価総額
流動資産
投資有価証券
負債
といった情報を使って候補企業を絞り込みます。
さらに候補が出たら、
「なぜPERが低いのか」
「業績は落ちていないか」
「大量の現金を持っている理由は何か」
「大株主は誰か」
「最近の決算で何か変化していないか」
といった項目まで調べてもらいます。
ここまでやって初めて、
人間が読む価値のある会社
が見えてきます。
AIに任せるのは「銘柄選び」ではない
ここはかなり重要です。
AIに、
「この株は買いですか?」
と聞いて、その答えで投資する。
私はこの使い方はしません。
株価も決算も変わりますし、AIが参照する情報が最新とは限りません。
計算を間違える可能性もあります。
だから、
AIが出した数字は必ず一次情報で確認する。
そして、
最終的な投資判断は自分でする。
AIが担当するのは、その前段階です。
4,000社を「数社」にする
私がAIに期待しているのはここです。
4,000社から投資先を決めてもらう必要はありません。
4,000社 → 100社 → 20社 → 5社
くらいまで候補を減らしてくれればいい。
そこから先は人間が決算資料を読む。
企業サイトを見る。
事業内容を考える。
将来性を考える。
そして投資するかどうかを判断する。
これだけでも、投資に使う時間はかなり変わります。
営業で使っているAIと、実は同じ
これまでLSD worksでは、営業でのAI活用をいろいろ試してきました。
営業前に企業情報を集める。
決算資料を読む。
営業リストに優先順位をつける。
持ち株の情報を毎日集めてもらう。
やっていることは全部同じです。
大量の情報を人間が全部見るのではなく、AIに最初の整理を任せる。
そして、
人間は「考える」「判断する」「動く」に時間を使う。
割安株探しも、その延長線上にあります。
AIは投資家の代わりにはならない
AIに株を選んでもらう。
そう考えると少し怖い。
でも、
調べる前の準備をしてもらう。
と考えると、かなり使いやすくなります。
AIは投資家ではありません。
銘柄を買う責任も取ってくれません。
だから私は、
AIに答えを出してもらうのではなく、調査の「ゼロ」を作ってもらう。
そんな使い方をしています。
これは営業でも投資でも変わりません。
次回
では実際に、
どんな条件をAIに渡せば、割安株の候補を探せるのか。
次回は、今回の考え方をもとにした
を、そのままコピーして使える形で公開します。
条件を変えれば、
「小型株だけ」
「配当銘柄も含める」
「ネットキャッシュを重視する」
など、自分なりのスクリーニングにも応用できます。
AIに投資判断を任せるのではなく、面倒な情報収集と一次選別を任せる。
試しながら、少しずつ改善していきます。
走りながら直す。
この記事で参考にした書籍
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【中古】わが投資術 市場は誰に微笑むか/講談社/清原達郎(単行本) 価格:858円 |


