前回の記事では、
という使い方をご紹介しました。
営業をしていると、
「次の会社まで何分かかる?」
「どこで昼食を取ろう?」
「1時間空いたけど何をしよう?」
と、その都度考えることがあります。
一つひとつは小さなことですが、毎日のことになると意外と時間を使います。
そこで今回は実践編。
訪問予定を入力するだけで、AIに1日の営業ルートを整理してもらうプロンプトを作ってみます。
そのままコピーして使える形にしています。
まずAIに渡す情報
最低限、次の情報があれば使えます。
- 出発地点
- 帰着地点
- 訪問先
- アポイント時間
- 商談予定時間
- 移動手段
例えば、
出発:東京駅
10:00 A社/新宿/商談60分
13:00 B社/品川/商談60分
16:00 C社/日本橋/商談60分
移動:電車+徒歩
終了後:東京駅へ戻る
といった形です。
毎日きれいに入力する必要はありません。
普段使っているスケジュールから予定をコピーして渡してもいいと思います。
営業ルート作成プロンプト
以下をそのままコピーして、【】の中を自分の予定に置き換えて使います。
あなたは外回り営業をサポートする営業アシスタントです。
今日の訪問予定をもとに、
移動時間と空き時間を考慮した1日の営業スケジュールを作ってください。
【出発地点】
東京駅
【帰着地点】
東京駅
【移動手段】
電車+徒歩
【訪問予定】
10:00
A社
東京都新宿区
商談予定時間:60分
13:00
B社
東京都港区品川
商談予定時間:60分
16:00
C社
東京都中央区日本橋
商談予定時間:60分
【作成してほしい内容】
1. 出発時間
2. 各訪問先への移動開始時間
3. 想定移動時間
4. 商談時間
5. 次の訪問までの空き時間
6. 昼食を取るのに適した時間帯
7. 予定に余裕がない箇所
8. 30分以上の空き時間が発生する箇所
9. 最終訪問終了後の帰着予定時間
最後に、
「今日の営業スケジュールで注意すべきこと」
を3点以内でまとめてください。
【重要】
実際の電車時刻、運休、遅延、道路状況など、
リアルタイム情報を確認できない場合は推測で断定しないでください。
確認できない情報については、
「乗換案内等で最終確認が必要」と明記してください。
訪問時間に遅れないよう、
移動には適度な余裕時間を設定してください。
AIが作ったルートを、そのまま信じない
ここは重要です。
AIが、
「新宿から品川まで○分」
と出してきたからといって、そのまま出発するわけではありません。
実際の、
- 電車の時刻
- 運休・遅延
- 駅から訪問先までの徒歩時間
- 天候
- 道路状況
などは変わります。
だから私は、
AI=1日の行程を組む
乗換案内・地図=実際の移動を確認する
と役割を分けるのがいいと思っています。
AIに求めるのは、完璧なナビではありません。
「今日一日をどう動けばいいか」のたたき台です。
空き時間が見つかったら、もう一つ聞く
今回の使い方で面白いのはここからです。
例えばAIが、
14:15〜15:15 空き時間60分
と出したとします。
そこで、追加でこう聞きます。
14:15から15:15まで約1時間空いています。
この時間を営業活動に使いたいです。
現在地と16:00の次回訪問先を考慮して、
無理なく訪問できるエリアを提案してください。
16:00の訪問には余裕を持って到着できることを
最優先してください。
これだけでも、
「この時間なら○○周辺まで」
という行動範囲を考える材料になります。
さらに休眠顧客リストと組み合わせる
以前の記事では、
休眠顧客100社の中から、AIに「今行くべき会社」を選んでもらう
という使い方をご紹介しました。
このリストがあれば、今回の営業ルートと組み合わせられます。
例えば、
先ほどの空き時間に訪問できそうな会社を、
添付した休眠顧客リストから探してください。
以下を考慮してください。
・現在地からの移動時間
・16:00の次回訪問先への移動時間
・休眠顧客リスト上の営業優先順位
・過去の取引状況
候補を最大3社に絞り、
・会社名
・候補にした理由
・訪問可能と考えた理由
・事前に連絡した方がよいか
・訪問時に確認したいこと
を整理してください。
時間的に無理がある場合は、
無理に候補を出さず「今回は追加訪問なし」としてください。
これで、
営業先を選ぶ
↓
1日の訪問予定を組む
↓
空き時間を見つける
↓
近くの休眠顧客を探す
という流れになります。
スケジュールから直接できたらもっと楽
ここから先は、さらに発展形です。
毎朝、
「今日の予定は……」
と手入力するより、
普段使っているスケジュールの情報を利用できれば、もっと楽になります。
例えば、会社で使っているスケジュールからその日の訪問予定を確認し、
今日の訪問予定 → 営業ルート
までつなげる。
どこまで自動化できるかは使用しているサービスや会社の環境によりますが、
「毎日入力している情報を、もう一度AIにも入力する」
という二重作業は、できるだけ減らしたいところです。
AIに任せたいのは「移動」ではなく「整理」
AIが電車を運転してくれるわけではありません。
お客様のところへ行ってくれるわけでもありません。
AIに任せたいのは、
今日の予定を整理して、考える材料を作ること。
です。
営業マンは、
お客様と話す。
相手の反応を見る。
課題を聞く。
提案する。
関係を作る。
そういう仕事に時間を使う。
そのために、
調べる・並べる・整理する
といった作業を少しずつAIへ渡していく。
これも、AIを「秘書」として使う方法の一つだと思います。
まとめ
営業ルートをAIに作ってもらうために必要なのは、
どこから出発するか
何時にどこへ行くか
商談に何分かかるか
どこへ戻るか
といった基本的な情報です。
それをAIに渡して、まず1日の行程を整理する。
そして空き時間が見つかったら、
「この時間を営業に使えないか?」
と、もう一段考えてもらう。
単に移動時間を数分短縮するだけではなく、
空いている時間を営業機会に変える。
ここまでできると、AIによる営業ルート作成もかなり実用的になってくると思います。


